(2023年 12月 28日) 2016年末、JTBC放送社が朴槿恵政権の「国政壟断」の証拠として提示し、弾劾の端緒をもたらしたいわゆる「崔順実タブレット」が、ついに当事者であるチェ・ソウォン(改名前崔順実)氏の手に渡り、その真偽が明らかとなりそうだ。
28日、大法院民事3部(主審イ・ヒョング最高裁判事)は、チェ・ソウォン氏が提起したタブレット関連流体動産引き渡し訴訟で、韓国政府(法律上代表者ハン・ドンフン法務部長官)の上告を審理不履行で棄却し、チェ氏の手を挙げた。訴訟提起から約2年ぶりだ。
チェ氏は返還訴訟の控訴審で勝訴した今年8月、「果たしてこの文書機能すらないタブレットにどうやってその多くの国家機密文書が挿入されたのか、誰がこのような操作をしたのかを明らかにしなければならない」とし、「収監されてから8年目になり、長い収監生活で病気が深まっているが、それでも屈することなく乗り越えて真実を明らかにしたい」と立場を明らかにした。
このように、チェ氏は早くも訴訟提起当時からタブレットの返還即時フォレンジック鑑定をすると何度も公言してきた。このため、実際にタブレットの鑑定が早急に行われれば、その結果によって総選挙を控えて来年上半期の政局が大きく揺れ動く見通だ。