[編集者注] この報告書は日本の複数の「コリア・ウォッチャー」アナリストや記者に対して、韓国検察の内乱性犯罪問題であるユン・ソクヨル-ハン・ドンフンのタブレット操作捜査問題をブリーフィングするために、2023年11月頃、日本語で作成したものだ。この報告書をもとに、実際に日本の「週刊ポスト」などでタブレット操作捜査問題と関連する独自記事などが出ています。 |
昨年、JTBCが入手し報道した崔順実タブレットPCに対する国立科学捜査研究院の最終鑑定結果が出ました。 国科捜は「タブレットPCに対する操作と修正はなかった」という結論を裁判所に通知しました。タブレットPCの動線とチョン・ホソン前秘書の陳述、そしてその中にあった国家機密資料を基に、崔順実氏が実際のユーザーだと釘付けにした検察の結論を国科捜が最終的に確認したのです。いわゆる「タブレットPC操作説」は、タブレットを見たこともなく、使用することもできないという崔順実氏の主張が、親朴団体から極右メディア、そして政治圏まで続き、この1年間、事実であるかのように広まりました。JTBCはもちろん、検察と裁判所、韓国デジタルフォレンジック学会、そして今や国科捜まで出てきて事実ではないことを立証したのです。
2016.10.18日から2016.10.31日まで生成、修正されたファイルが多数発見され、2016.10.18日以降、タブレットPC全体に対する整合性が維持されていない。... .... ただし、鑑定物タブレットPCの場合、タブレットPCが起動されるだけで多数のファイルが生成、変更され、タブレットPC全体に対する整合性が簡単に損なわれるため、事件と関連したファイル単位の整合性をファイルのハッシュ値およびファイル関連情報の関連性(ダウンロードログ、電子メールログ、Cacheデータ、ファイルシステム上の時間情報など)を一緒に確認する必要がある。
質問(崔順実側弁護士) : では、ユーザーアプリケーションを動作させたということですか。 オフ状態からオンにしたときに自動的に更新されたそのアプリケーションでなければ、誰かが駆動させたということではないでしょうか。回答(国科捜研究官) : はい、そのようなものもあり、アプリケーションを新たに構成させたときに生成されたファイルもありました。.....質問:それでは、誰かが特定の日時にこのようにアップデートしたとか、あるいはそのファイルを開いてみたとか、何かを変更したとか、このような可能性もあるのではないでしょうか。回答:そのような可能性もあると思います。 その部分は申し上げたように、それらを開いてずっと見てみないと正確には申し上げられず、私が今の状況で正確に申し上げることができない部分です。
2.タブレットがチェ・ソウォンのものであると報告したことがない国立科学捜査研究院
鑑定対象のタブレットPCに登録されたGoogleアカウントが多数の機器に登録されて使用された点、鑑定対象のタブレットPCに多数のGoogleアカウントで接続された点から、多数の使用者によって使用された可能性もある。ただし、一つのグーグルアカウントを通じて多数のアンドロイドオペレーティングシステムの機器に登録が可能である点、単数のカカオトークのアカウントおよび電話番号が発見された点 、特定日に特定場所で発見された位置情報(GPS)が一緒に発見された点からすると、多数のグーグルアカウントにアクセス可能な単数のユーザーが使用した可能性も排除できない。上記の理由から提示されたタブレットPCに対する分析結果だけでは、ユーザーが単数なのか複数なのかを明確に判断することは困難。
質問(崔順実側弁護士) : (JTBCは国科捜の報告書を返信した当日、「国科捜も崔順実のタブレットと確定した」と大々的に報道しました。 国科捜は報告書で「崔順実のタブレット」と確定した事実がありますか。) 私が尋ねるのは、この事件のタブレットが崔順実のタブレットだと報告した事実があるか、確定した事実があるかということです。回答(国科捜研究官) : ございません。質問:ないですね。 崔順実のタブレットだと特定できなかった理由は何ですか。回答 : (...) ユーザーの側面では、その資料を見て裁判官や、このように判断しなければならない部分であって、私たちがその資料を持ってこれは誰のものだ、判断できる事項ではないと思われます。質問:では、この件はタブレットがチェ・ソウォンのものだと確信させる記録は、別に証人確認する方法はありませんね。回答:私たちの鑑定書に記載された内容です。質問:その程度であって、特定したりするような痕跡、記録はなかったということですね。回答 : はい、特定できる内容があれば、私たちがその内容を書いたはずですが、 とりあえず私どもの鑑定書上に記載されている内容で見ていただければと思います。
国科捜の鑑定結果によると、...この事件タブレットの内容が操作されたり、改ざんされたとは考え難いと言う結論を出している。
この事件タブレットに対する国立科学捜査研究院の鑑定(保存記録の改変の有無など)が行われたが、鑑定結果、この事件タブレットの内容が操作・変調されたとは考えにくいと判断された。
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